スマイルゼミタブレットはスマイルゼミに入会する事で買えるタブレットなので、お絵描き目的で新品を入手するのは非常に困難で、無駄な費用もかかります。
となると入手方法はヤフオク等の中古になる訳で、現在入手しやすい機種は通称3Rと呼ばれるAndroid9の機種になります。
3Rのモデル番号は前述の通りSZJ-JS202ですが型名はKC-T302DTとなり、この型名でググると京セラの法人用タブレットがヒットします。

詳しく見てみるとアウトカメラの有無とタッチペンの対応以外はスマイルゼミタブレット3Rと全部同じである事がわかります。
KC-T302DT自体はガスト等の注文端末としても置かれてますので馴染みが深いと思います。
そしてこの機種の後継で2022年3月頃に出た現行機種なのがKC-T304です。

CPUや画面やバッテリーも強化されAndroid11/12対応のKC-T304は、いずれ出るであろう3Rの後継機種のOEM元だろうと考えられてきました。
そして2022年秋頃、スマイルゼミタブレット4に切り替わったニュースが流れてきましたが、なんせ新規入手が難しいので本当にKC-T304なのかは確証が得られませんでした。
でようやく出てきたスマイルゼミタブレット4ことSZJ-JS203を入手してみてビックリ!
KC-T304とは端子の位置や通知ランプの位置や電源等のボタンの位置やMicroSDスロットの位置まで全然違ってたのです!
型名を確認してみるとKT-C303DT!
サイトには一切載ってない謎の型名!
ググると総務省の技適ページはヒットしますが、ソレ以外は公的な情報は出てきません。

デバイス情報アプリで調べて見るとスペック自体はCPUやメモリ容量や画面もKC-T304とほぼ同じで、違うのはバッテリーが7000mAhから6000mAhに減っている事とアウトカメラが800万から500万にダウンしてて、これは推測ですがペン周りがAES?からEMRになった事でしょう。
少なくともSZJ-JS203/KC-T303DTのペンはEMRです。
まぁ子供向けタブレットのペンに電池が必要なAESやらUSIは使いにくいでしょう。
ペン自体も非常に高価になりがちなので故障や紛失時は親御さんのダメージは計り知れません。
KC-T304のオプションで用意されてるペンは入手してないので断言は出来ませんが、電池が必要との情報もあるので、EMRで無い事は確かです。
実はSZJ-JS203がヤフオクで出てた同じタイミングでKC-T304も出てて、どっちを落札するか迷ったんですが、KC-T304は探せばネットで買える感じだったので希少なSZJ-JS203に絞ったのです。
今思えばナイス判断でした。

結論を言うとスマイルゼミタブレット4ことSZJ-JS203はKC-T303DTという謎のタブレットだった!という事ですw


Wacom One13以外にもスマイルゼミのタブレットをAndroid化して描いてたりするのは 「ペーパーライクフィルム」でチラッと書いた通りなんですが、このスマイルゼミが具合いがいいのはWacom One13と同じEMRペンが使える(ただし傾き検知は無し)のと、単独で動き身軽であるのと、電池持ちがかなり良い事が大きく、縦描きのレイアウトがハマるのもあって使用頻度はかなり高いのです。が如何せんAndroidのVerは9でクリスタがギリギリ動くレベル。Androidタブレットとしての性能は決して高くはなく若干ストレスが貯まるのも事実でした。
そんな折去年の秋ごろからスマイルゼミタブレットが新型に切り替わったという情報を聞き、それからずっと中古で放出されるのを待ってたんですが、この度ようやく手に入れました!

左が今まで使ってたスマイルタブレット3RことSZJ-JS202で右がスマイルタブレット4のSZJ-JS203です!
画面は縦が同じで横幅は若干広くなりましたが、逆に筐体は小さくなり重さも50gほど軽くなってます。
解像度も1280×800から1920×1200のフルHD+になり、無線LANは11ac対応に、外部端子もMicroUSBからUSB-Cに、AndroidのVerは11になりました。

ベンチマークで比較すると1.4倍くらい良くなってる計算で、レスポンスもあがってストレスが貯まる場面も減りました。

ただ色の具合いは若干赤みが濃く出るみたいで、印刷時は気をつけるべき点かもしれません。
まだ市場にはあまり出回ってませんがちょくちょく見かけるようになりました。
高くても1万そこそこで買えるので超オススメです。